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 教育資金対策―奨学金制度等の利用―<2002.10>

今のような不景気な状態でお父さんの所得が伸び悩み・減少し、社会保険料などの負担が増し、将来の年金だって見通しは明るくない、そんな時に子供が中学生・高校生・大学に進学するとなると、その教育費は気になる問題であります。

昨年度、全国の公立高校の生徒の5.5%で15万人以上が授業料の免除や、減額処置を受けています。 大体失業率と同じくらいの数字です。
都道府県別では大阪府が全国平均の3倍(
15.4%)、人数でも二番の北海道の約2倍でした。(.2002.1産経新聞より)

自分が10年後どういう状態かはなかなか予測できないものですが、(反対に10年前今のあなたが予測出来ましたでしょうか?)子供の教育費は大体計画して準備出来るものだと考えられています。そして、多くの父母が学資保険・財形・こども保険などで準備しているものです。
でも、諸事情でその準備資金を取り崩していたり、株式運用などで準備して慌てている人はいませんか?

教育資金が準備できていない場合は、いわゆる借入金で賄うより方法はありません。

いわゆる“ローン”としては、公的教育ローン(国民生活金融公庫)と民間金融機関の教育ローンがあります。

今回取り上げる「奨学金」「授業料減免」はいわゆる“ローン”ではありませんが、いずれにしても救済策として活用することができます。

奨学金

一般には日本育英会の奨学金が知られていますが、交通遺児育英会や、大阪府育英会・大阪市奨学資金など他にも奨学金制度はあります。

ここでは、日本育英会の制度の概要を見ておきます。(大阪府育英会奨学金制度も簡単に・・)

   私立・公立とも中学生には適用がありません

   奨学金には、無利子貸与と、有利子貸与の2種類がある。

   無利子貸与は、高等学校・高等専門学校・短期大学・大学・大学院・専修学校 の在学生を対象としている。

   有利子貸与は、上記の内の高等学校・高等専門学校(1・2・3年生)は対象 外になる。

   無利子貸与は、特に成績が優れた(概ね、成績が上位1/3以内)学生・生 徒で経済的理由で修学が難しいとされる場合に、有利子貸与は無利子貸与に比べてゆるやかな基準(概ね、成績が上位1/2以内)とされる。

   奨学生の採用は、進学前と進学後とがある。

   申込者が多い場合は、基準内であっても採用されないことがあります。

   入学時の一時金には、交付されません。 奨学金は在学中の月々交付するもの です。

   有利子貸与利率は、0・4%です。(平成14年9月現在)

(一部医科・歯科・薬・獣医学の増額貸与部分の利率2.3%)

   別に父母の失職・破産・病気・死亡や災害等のため緊急に奨学金の必要がある 場合は、無利子貸与の緊急採用制度もあります。

大阪府育英会奨学金制度・・・全国一充実しているとのこと
府内の高校・専修学校の進学者に対し、(各校授業料+10万円−軽減助成金額)を無利息で貸し付け、入学金も25万円以内で貸し付ける制度。


授業料減免(大阪府)

   大阪府に在住する私立中学・高等学校在籍の生徒の父母などの経済的理由によ り授業料の納付が難しい場合、その全額または半額を補助金を交付しています 。

授業料軽減(大阪府)

   大阪府民が府内の私立高等学校の生徒の父母などの経済的理由により授業料負担を軽減するため、所得区分に応じて軽減補助120000円〜350000/年)を行っています。

   減免補助金と軽減補助金は併用できない。

大体こんな内容ですが、私も日本育英会の奨学金を借りていました。返済は30才を過ぎても、結婚してしばらくするまでしておりましたが、当時は年に2万円チョットの返済でしたので楽々返すことができました。

尚、詳しい内容は、各在学校や大阪府(他府県の方は各都道府県)などに相談してみて下さい。

 
 
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