こんな話あんな話

 
一等地 反対もあったけれど

「港区子ども家庭支援センター」は、敷地約1000坪に4階建の東京メトロ表参道駅から徒歩5分のところにある。
いわゆるお洒落な街の一角。
この敷地は3年前に「なぜこの場所につくらなければならないのか」「周辺土地の価値を下げる」「都心の一等地にふさわしくない」と大反対を食らったことは大阪に住む私にも大いなる関心を持つのに十分な話題でした。 その後どうなったのか・・・

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当時、住民説明会で説明にあたった保志幸子児童相談課長は「報道が出た後は、区役所がパンクするほどの電話が鳴った。この先どうすれば良いのかと、不安で眠れなかったこともある」と振り返る。(中略)
住民への説明会では「他にも候補地はあるはずだ」との声が最後までやむことはなかった。

今春、センターに区の児相が開所した。(中略)
印象に残るのは、葬儀関係の仕事に従事する人から届いた電話だ。
「私たちも建設を反対されることがある。でも誰かの人生に必要な部分であり、社会が成り立つために無くてはならないものだと自負している。あなたたちは、明るいところで誇りを持って働いてください」「私は児相に助けられた」「児相のおかげで、新しい生活を始められた」と、非行少年や虐待の当事者たちからの声も届いた。(中略)
港区は今年、児相が関わる家庭への支援に区民ボランティアを募った。20人の募集に対して30人以上が応募した。子どもへの思いの輪は区民にも広がる。

《朝日新聞 令和3年8月27日 夕刊より》

 

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