こんな話あんな話


人が何かの答えを見つけようとする時、私は一番近くにある答えより、あちこち回って、苦労したり、失敗したり、辛かった程をうろうろしたのちに見つけた答えの方が、かなり上質な答えが得られると思う。

今のAIの選択基準がどの程度かは知らないが、ニ、三十年前にコンピューターが探し出しす答えは、一番早く(近くでもいいが)見つけ出せた答えと、あちこちうろうろして時間が経って見つけた答えが、さほど変わらぬ答えなら、即座に前者を選んだ。

その理由は効率である。
しかしそれは間違っている。
効率は比較が前提である。

答えの本質、その答えに隠された新しいものは見えないのである。
しかしあちこち歩き回った答えには、それを見つけた人には、次の答えを見る能力と勘を得る。

ひとりで生きる』(大人の流儀9)  伊集院 静 著




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