こんな話あんな話


母のときと別の葬儀社に依頼したが、その葬儀社の人たちは、父に向けての動作を、必ず一礼してから行っていることに気づいた。
眼差しも優しかった。
母のときも父のときも、直接の担当者は三十代そこの若い男性だった。
頭が下がる、と思った。
そつがない、というのと少し違う。

「財布と相談」の現実にも親身になってくれた。
私にとっては、火葬場がもっともキツい場だった。
まぶたを腫らす遺族に、毎日対応してくれる職員たちもキツいだろうと思わずにはいられなかった。

私は、決して「儀式」好きではない。
母と父の見送り方も、手放しで良かったとは思っていないし、あの部分をこうしておけば良かったという小さな後悔はいくつもある。
しかし、あのとき、見送りを助けてくれた人たちへの感謝の念のほうが大きい。

長くライターをし、いろいろな職業の人たちの取材をしてきたが、葬儀業界の人たちを取材したことは一度もなかった。にわかに気になり始めた。

『葬送の仕事師たち』   井上理津子 著たい。

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